街で見かけたシリーズ13話裏 「ガゼリ菌市場を制するのは?メグミルク・ヤクルト・フジッコを徹底分析」

街で見かけた企業シリーズ 深掘り

1. メグミルク(2270):ガゼリ菌で独自ポジションを狙う挑戦者

メグミルクが展開する「ガゼリ菌SP株」は、腸まで届く生菌として特許を取得しており、この技術が同社の強みになっています。

  • PER(予想)6.2倍 / PBR 0.76倍
  • ROA予想6.96%、実績3.23% / ROE実績6.71%

これらの指標を見ると、業界水準より割安な水準に位置しています。ROAやROEが改善傾向にあり、収益率の向上が期待できる局面です。

国内市場は人口減少で成長鈍化が見込まれますが、ガゼリ菌SP株を軸とした機能性市場や海外市場への展開が鍵になるでしょう。

投資家視点: 割安株として魅力的で、独自技術が収益拡大に繋がれば株価の再評価も期待できるバリュー株候補です。

2. ヤクルト本社(2267):腸活市場の絶対王者

ヤクルトは独自菌株「シロタ株」を武器に、国内外で圧倒的なブランド力を誇ります。ヤクルトレディによる販売網が継続収益の大きな柱となり、強固なビジネスモデルを構築しています。

  • PER(予想)約15倍 / PBR 約1.3倍
  • ROA 約5.3% / ROE 約9.2%

PERは成熟株としては妥当な水準で、PBRも過去の推移から見れば割高ではありません。特にアジア・中南米市場での成長が著しく、新興国需要が株価を支えています。

投資家視点: 高い安定性を持ち、長期投資で安心感がある銘柄。特に「守りのポートフォリオ」の中核として機能する優良株です。

3. フジッコ(2908):地味だが侮れない“腸活隠れ優等生”

フジッコといえば「おまめさん」のイメージが強いですが、実は食物繊維・発酵食品で腸活市場にも参入しています。

  • PER(予想)約33倍 / PBR 0.66倍
  • ROA 約1.2% / ROE 約1.4%

PERは高めに見えますが、PBRは1倍を割っており、資産価値の観点からは割安に放置されています。現状は成長性よりもディフェンシブ性が光る銘柄です。

投資家視点: 成長性は限定的だが、健康寿命延伸の社会的テーマに合致。じわじわと評価される可能性がある「守りのディフェンシブ株」として面白い存在です。

4. 投資家が腸活市場で見るべきポイント

投資家視点で注目すべきポイントは次の3つです。

1️⃣ 独自技術の有無(特許菌株・製造技術)

→ メグミルクやヤクルトのように菌株特許を持つ企業は、差別化ができ高収益に繋がる。

2️⃣ 海外市場での立ち位置

→ 国内市場は成熟傾向。ヤクルトのように海外需要を取り込めるかが鍵。

3️⃣ サブスク化・習慣化の強さ

→ ヤクルトレディの販売網のように、収益が継続する仕組みがあるかどうか。

5. 結論:誰が市場を制するか?

  • 短期〜中期狙いならメグミルク。割安水準で改善期待あり。
  • 中長期の安定収益を重視するならヤクルトが一歩リード。
  • 成長は控えめだが、地味に評価される可能性を秘めるのはフジッコ。

最後に

腸は「第二の脳」と呼ばれる。

この市場は派手さはないが、静かに成長を続ける“じわ伸び市場”だ。

次に市場を制するのはどの企業か──投資家の視点が試される。

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