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街で見かけたシリーズ14話 カルビー(2229) ポテチの裏にAIと未来が詰まっていた。

街で見かけた企業シリーズ 深掘り

🍟 スーパーで見かけたただのポテチが、実はすごかった

先日、スーパーで何気なく手に取ったカルビーのポテトチップス。

「薄塩にしようかな、それとものりしお?」──そんな軽い気持ちで手にした袋の裏には、AIとドローン、そして未来の農業技術が詰まっていたなんて、誰が想像するだろう?

カルビーは今、単なるスナックメーカーを超えて、食のインフラ企業へと進化しようとしている。

その裏側を、今日は投資家目線で深掘りしてみよう。

🚁 1. AI × ドローン × 精密農業:カルビーの新たな主戦場

カルビーの取り組みで今、特に注目を集めているのが「スマート農業」だ。

畑をドローンで撮影し、生育状態をAIが分析。天候や土壌データも組み合わせて、最適な肥料や水の量を自動算出している。

加えて、収穫量の予測精度もアップし、気候変動リスクや人手不足といった農業の課題に真正面から向き合っているのが特徴だ。

📌 ポテトチップスを安定して供給するという企業ミッションを、農業から守ろうとする姿勢が見える。

🌏 2. 海外での勝負と為替という追い風

カルビーは現在、海外売上比率が約24.6%(2025年3月期)にまで拡大している。

  • 北米:+20.6%成長
  • アジア:+3.5%成長

と、堅調にシェアを広げており、特に円安の影響で外貨建て売上が増加中。

ただし、その一方で為替差損リスクも増しているため、為替管理も投資判断の重要なポイントになる。

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📊 3. 財務&バリュエーション指標をチェック

カルビーの指標は、安心感とやや割安感の中間地点に位置している。

  • PER:約17倍(食品業界と同水準)
  • PBR:約1.7倍(ブランド価値を適正評価)
  • ROE:約10.5%(資本効率は高め)
  • ROA:約6.8%(健全な収益構造)
  • 配当利回り:約2.2%(予想)(安定増配路線)

食品業界の中では、高いROE・ROAを持つ“優等生”ポジション。

配当も安定しており、インカム狙いの投資家にも魅力的だ。

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⚠️ 4. リスクと今後の注目ポイント

カルビーを語る上で、忘れてはならないのが以下のリスクだ。

  • 📉 為替変動の影響が今後ますます大きくなる
  • 🧂 原材料価格の高騰(特にジャガイモ・油)が利益を圧迫
  • 🛒 国内市場は成熟し、PB(プライベートブランド)商品との競争が激化

それに対し、カルビーは中期経営計画「Change 2025」で

「健康領域」や「海外成長」の柱を強化しており、“菓子メーカー脱却”への意思表示を明確にしている。

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💬 結論:ポテチの裏に、未来がある。

カルビーは、

単なる「お菓子メーカー」ではなく

農業から関与する社会インフラ企業としての進化を遂げようとしている。

もし今後、スマート農業が加速し、健康意識が高まる時代が本格到来した時──

「あのとき投資しておけばよかった」と言われるような銘柄になる可能性もある。

おやつの袋を開ける前に、株価もチラッと覗いてみては?

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