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【新シリーズ裏ストーリー16話】 発信のはじまりは、たった一言のコメントだった。

ストレスで潰されそうになったシリーズ 裏話

私が「誰かに向けて言葉を発信する」ことを初めて意識したのは、深夜2時のことだった。

当時の私は、会社を辞めたばかりで、心も体もボロボロだった。

昼間はベッドの中でぼーっと天井を見つめ、夜になるとスマホを握りしめてnoteを読みあさる日々。

他の人たちは、ちゃんと生きてる。

前に進んでる。

私だけが、時間に置いていかれてる──

そんな焦燥感に押し潰されそうになりながら、あるnoteの文章に目が止まった。

静かで、あたたかくて、まるで「大丈夫だよ」と言ってくれているような言葉たち。

涙が出た。

気づけば、コメント欄を開いていた。

「ありがとう」って、伝えたかっただけなのに

「このnoteに救われました。ありがとうございます。」

たったそれだけ。

でも、送信ボタンを押すまでに5分以上かかった。

コメントなんて場違いかも…

迷惑じゃないかな…

そんな気持ちが頭をぐるぐるして、指が動かなかった。

でも、思い切って送信したあと、不思議と胸の奥がスッと軽くなった。

返事は、すぐに届いた。

「読んでくれてありがとう。

そんなふうに言ってもらえて、本当に嬉しいです。」

まるで、自分がここにいていいって許されたような気がした。

たったひとことのやりとりだったけど、私にとっては小さな光だった。

私の言葉が、誰かに届く未来へ

それがきっかけだった。

私は、他の人の投稿にも少しずつコメントを残すようになり、

やがて、自分の言葉でも発信をしてみたくなった。

最初は小さな日記のようなもので、読まれることなんて期待していなかった。

でも、ひとつ、またひとつと、反応が返ってくるうちに気づいたんだ。

「私の言葉も、誰かに届くかもしれない」

それは、失った自信を少しずつ取り戻していく感覚だった。

発信とは、自分を押しつけることじゃなく、

誰かの心の片隅に触れることなんだと知った。

あの夜、私がもらった一言が

今、私の原点になっている。

もしかしたら、あの時、コメントを送っていなかったら──

私はずっと、受け取る側のままだったかもしれない。

でも、あの「ありがとう」の一言が、すべてのはじまりだった。

だから私は、今日もまた書いている。

今度は、誰かの「大丈夫」に、なれるように。

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