【私の趣味のストーリー裏話10話】「ただの皿が宝物になる瞬間、器と寿司が繋がった感動の裏側」

私の趣味のストーリー 裏話

えっ、これ本当に私が作ったの…?」

焼きあがった器を手にした瞬間、そうつぶやかずにはいられなかった。

寿司と器、それぞれの道を歩んでいたはずの2つの趣味が、奇跡のように重なった。

今回は、「窯開き」で感じた感動の裏話を、こっそりお届けします。

🔥 窯開きはまるで宝箱を開ける瞬間

この日は、本焼きが終わってから数日──

「今日は、窯開きです」と先生の一言で、教室の空気が一気に高まった。

みんなの作品が詰まった窯の扉が開いた瞬間、

熱気と共に、あの赤く光る作品たちの姿がふわっと現れる。

あの瞬間って、まさに宝物を開ける感覚に近い。

何が出てくるか分からないワクワクと、ちょっとの不安。

でも、自分の手で受け取った時に感じた「命が吹き込まれた器」の重みは、忘れられない。

🎨 深海のような青──釉薬の表情に魅せられて

今回のテーマは「アジの青を引き立てる器」。

だから、青系の釉薬を選んだんだけど

焼き上がった器を見た瞬間、その青の奥深さに驚いた。

光の当たり方で表情を変える釉薬の不思議。

まるで、器の中で海がゆらいでいるような感覚だった。

釉薬って化学反応だからこそ、思い通りにいかないのが面白い。

そしてその偶然性が、唯一無二の作品になるんだよね。

☁️ 失敗作も、いとおしい存在

でももちろん、全部がうまくいくわけじゃない。

釉薬が偏ったり、ヒビが入っていたり

最初は「あちゃー…」ってなったけど、

先生の

「これも個性。二度と同じものは作れませんから」

のひと言で、価値観がひっくり返った。

完璧じゃないからこそ、そこにストーリーが宿る。

今では、むしろ失敗作の方が愛着あるくらい。笑

🍣 アジの寿司と器が生み出した奇跡の一皿

そして──あの器が、本領を発揮する瞬間がやってきた。

朝釣って捌いたアジで寿司を握り、

できたてのシャリを青い器にそっと乗せてみると…

もう、海そのものだった。🌊

アジが泳いでるように見えて、シャリの白が波のように映える。

五感が一気に研ぎ澄まされる感覚。

「これが、私の完成形かもしれない」って思った。

✨ 器と生きる未来へ

この器たちは、これからどんな食卓に登場するのか──

考えるだけでワクワクしてくる。

お皿ひとつ、寿司ひとつに、

こんなにも物語が詰まっていくなんて思わなかった。

もしかしたら次は、

「この器を使ったお店を出したい」なんて妄想が膨らんでくるかも…?

📝 あとがき

第10話で一応の完結を迎えた趣味シリーズだけど、

正直、これからが本番かもしれない。

次はまた、違う趣味と繋がるかも──

そんなワクワクが止まらない、今の私です✨

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