【街で見かけたシリーズ】21話 「ヨーグルトアイスブーム来るか」

街で見かけた企業シリーズ 深掘り

🍨 ヨーグルトアイスがブームに

新大久保で大人気の韓国スイーツ店「ヨワジョン(요와쫀)」

行列の正体は、見た目も味も新しいヨーグルトアイス

フローズンヨーグルトとは違い、濃厚でクリーミーなのに後味さっぱりという新食感で、Z世代を中心に話題となっている。

こういった「韓国発スイーツ」が日本でバズると、

一定の周期で日本企業がそれに追随して類似商品を投入するのがパターン。

この流れに乗るのは、明治・森永乳業・グリコといった乳製品×アイスに強い企業たちだ。

🧪 明治:ヨーグルトの王者、次はアイス市場でも?

明治と言えば「R-1」「ブルガリアヨーグルト」など、ヨーグルトカテゴリの圧倒的王者。

しかもアイスでも「スーパーカップ」などの定番商品があり、技術力と商品開発力は文句なし。

最近では高機能性食品にも注力しており、「機能性ヨーグルトアイス」のような新ジャンルが生まれてもおかしくない。

<業績メモ>

  • 売上:1兆3000億円超
  • 営業利益率:約7.5%
  • PER:約18倍(2025年9月時点)

ヨーグルトとアイス、両方の土台がある企業は他にない強み。

🍫 森永乳業:アイスも強い、健康系をどう攻める?

森永乳業も「ビヒダス」などのヨーグルトブランドを長年展開している。

加えて「ピノ」「MOW」「PARM」などアイスジャンルでもヒットを飛ばし続けている企業だ。

近年は乳酸菌やプロテイン入り食品の開発にも積極的で、

健康×アイスという新しい市場にも積極投資する可能性がある。

<業績メモ>

  • 売上:約6500億円
  • 営業利益率:約6.2%
  • PER:約14倍前後と比較的割安

「乳製品とアイスに本気な会社」が本気でヨーグルトアイスに乗り出せば、相当なクオリティが期待できる。

🍮 グリコ:アイス界の老舗が次に狙うべき場所

「パピコ」「アイスの実」「ジャイアントコーン」など、

アイス系での実績ならグリコも外せない。

ヨーグルト自体にはやや消極的な印象があるが、

アイス開発のスピード感と、ブームへの柔軟な対応力が強み。

パピコやアイスの実の限定味シリーズとして、

ヨーグルトフレーバーを投入する可能性もありそう。

<業績メモ>

  • 売上:約4000億円
  • 営業利益率:約6%
  • PER:約22倍とやや割高感

「健康」と「スイーツ」を掛け合わせた路線で、

今後のトレンドをリードできる可能性も。

💹 投資家目線で見ると割安?それとも割高?

各社の指標を簡単にまとめてみると──

企業名 PER(予想) 営業利益率 売上規模
明治HD 約18倍 7.5% 1兆3000億円超
森永乳業 約14倍 6.2% 約6500億円
江崎グリコ 約22倍 6.0% 約4000億円

📍投資家視点メモ:

• 安定性:明治・森永に軍配。

• 割安性:PER的には森永がやや割安。

• トレンドへの柔軟性:グリコが強い。

「ヨーグルトアイス」は一時的なブームで終わるかもしれないが、

健康×冷菓という組み合わせは、今後の高齢化社会や夏の猛暑対策としても市場が伸びる可能性がある。

📌 まとめ:ヨーグルトアイスは次なる成長キーワード?

新大久保でバズっている韓国系ヨーグルトアイス。

見た目のインパクト、健康志向の高まり、そしてSNS映え──

この3つを兼ね備えたスイーツを、日本の大手企業が見逃すはずがない。

明治・森永・グリコ、どの企業が先にヒット商品を出してくるのか。

あるいは、まったく新しい企業が飛び込んでくる可能性も。

いずれにせよ、街での流行は、投資家にとってもヒントの宝庫。

次に街でヨーグルトアイスを見かけたら、

それはおいしい投資の入り口かもしれない。

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