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何もかもが怖かった、あの頃
何もかもが怖かった。

朝が怖くて、夜も怖かった。会社に行くのが怖くて、家に帰るのも息苦しかった。
あの頃は、「明日が来なければいいのに」と本気で思っていた。
音や言葉、人の視線すら、全部が自分を責めているように感じていた。
心がどんどんすり減って、何も楽しめなくなっていた。
でもそんな中でも「普通のふり」をしていた。
誰にもバレないように笑っていた。
本当はもう、いっぱいいっぱいだったのに。
少しずつ、景色が変わっていった
ある日、ふとしたことで、
「今日は何もできなくていいや」って思ってみた。
そしたら、ほんの少しだけ、呼吸が楽になった気がした。

その日は、散歩して、空を見て、
近所のパン屋さんで好きなパンを買って帰っただけ。
でも、「あ、今日、ちゃんと生きてたな」って感じられた。
それがきっかけだったのかもしれない。
それから私は、
「無理をしないこと」を、少しずつ自分に許すようになっていった。
そして、少しずつ景色が変わり始めた。
今の私が見ている世界
今、私は少し違う世界を見ている。
朝起きたら、コーヒーを淹れて、ノートを開く。

「今日はどんな言葉を書こうかな」って考える時間が好きになった。
もちろん、毎日が順調なわけじゃない。
落ち込む日もあるし、自信を失うこともある。
でも「それでも大丈夫」と思えるようになった。
過去の私は、未来の自分が笑ってるなんて想像もできなかった。
だけど今は、少しずつ、自分で選んだ毎日を生きてる。
そして気づいた。
「怖さ」が消えたわけじゃなくて、
「怖くても進めるようになった」だけなんだって。
同じように苦しんでいるあなたへ
もし今、あの頃の私のように、何もかもが怖くて苦しいなら。
「無理に笑わなくていい」って伝えたい。
ちゃんと休んで、ちゃんと逃げていい。
それは負けじゃない。生き抜くための選択だ。
そしていつか、ほんの少しだけでも「今の私みたいに」
景色が変わる日が来るかもしれない。
泣きたい夜を何度も越えて、
朝を迎えるたびに、ちょっとだけ強くなっていく。
そうやって、ゆっくりでいいから生きていこう。
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