あの頃、毎日「辞めたい」が喉元まで来ていた。
でも言えなかった。
勇気がなかったんじゃない。
もし辞めたら──
・「甘えてる」
・「無責任だ」
・「仕事から逃げた人」
そう思われるのが、怖かった。
本当は、もう心も身体も限界だったのに。
💼 「辞めます」じゃなくて「大丈夫です」と答えた理由
退職の相談をしようと思って上司のデスクまで行った日があった。
でも、その瞬間に聞こえたのは上司の電話越しの怒鳴り声。
「あいつも全然使えねぇな」
血の気が引いた。
その“あいつ”は、数日前に辞めていった同僚のことだった。
もし次は私が「辞めたい」なんて言ったら、
同じように陰で笑われるんだろうな。
「辞めるなんて馬鹿だ」って吐き捨てられるんだろうな。
…気づいたら私はこう言ってた。
「体調、大丈夫です。なんとかやります」
🥀 壊れる土台はもうできてた
毎朝、鏡を見るたびに顔色が悪くなっていく自分がいた。
夜は眠れず、胃が締め付けられる感覚に耐えながら出勤していた。
「辞めたい」よりも「もう全部終わればいい」と思ったこともあった。
🪧 あの時の私に伝えたい
辞める勇気を持てなかった私へ。
本当に辛いときは、勇気なんていらない。
ただ1歩、逃げ出すだけでよかったんだよ。
💬 次回の裏ストーリー
退職届を出す日、心は不思議と静かだった──
「5話裏話:心が真っ白だった日」
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