「推し活は、バッグに宿る」
そんな言葉があってもいいほど、いまバッグチャームがアツい。
ぬいぐるみ型、キャラコラボ、ストーンや刺繍入りまで、多種多様なキーホルダーがZ世代や海外セレブの間で注目を集めている。
特に話題なのが「ラブブ(LuvBoo)」。

海外のSNSを中心に火がつき、日本の店舗でも完売が続出するほどの人気ぶりだ。
さらに、少し前にはBLACKPINKのリサが「モンチッチ」を日本で買い漁っていたことも話題に。
あの懐かしいぬいぐるみが、今また世界で“かわいい”の象徴として脚光を浴びている。
このブームの裏側に、お宝企業は潜んでいないのか?
今回はバッグチャーム文化の可能性と、それをビジネスとしてしっかり活かしている2社に注目する──
バンダイナムコとサンリオだ。
📊 売上・利益でみる「カワイイ×儲かる」の実態
まずは、彼らの直近5年の業績を比較してみよう。
どちらもカワイイを武器に世界で戦う企業だが、数字を見ると、そのパワーは一目瞭然だ。
✅ 売上推移(2022〜2025年)
| 年度 | サンリオ 売上高(百万円)  | 
      サンリオ 営業利益(百万円)  | 
      バンナム 売上高(百万円)  | 
      バンナム 営業利益(百万円)  | 
    
|---|---|---|---|---|
| 2022.03 | 52,763 | 2,537 | 889,270 | 125,496 | 
| 2023.03 | 72,624 | 13,247 | 990,089 | 116,472 | 
| 2024.03 | 99,981 | 26,952 | 1,050,210 | 90,682 | 
| 2025.03 | 144,904 | 51,806 | 1,241,513 | 180,229 | 
| 2026.03(予) | 168,800 | 67,030 | 1,200,000 | 145,000 | 
- バンダイナムコは、ドラゴンボールやワンピースなどのIP商品とゲーム事業を両輪に、安定成長中。
 - サンリオは2020年に落ち込んだが、その後はハローキティやシナモロールのライセンス収入増加により、見事なV字回復を見せた。
 
✅ 営業利益推移(2022〜2025年)
- バンダイナムコはゲーム分野の強さが収益を支え、安定感抜群。
 - サンリオは、キャラクターのライセンス展開や海外強化が奏功し、利益率が大幅改善。
 
✅5年間株価推移

| 銘柄名 | 証券コード | 株価(2025/8/1) | PER(株価収益率) | 投資家評価 | 
|---|---|---|---|---|
| サンリオ | 8136 | 7,711円 | 約45~60倍 | 割高感あり(成長期待込み) | 
| バンダイナムコHD | 7832 | 5,095円 | 約20倍 | 適正〜やや割安 | 
バンダイナムコHD(7832)
チャート傾向:
2021〜2023年はヨコヨコ(横ばい)基調。2024年に急騰後、現在は一段落して揉み合い状態。安定的な推移ながら、直近でようやく一皮むけた印象。
サンリオ(8136)
チャート傾向:
2021年以降、ほぼ一本調子の右肩上がり。特に2023年〜2024年にかけての上昇は急激で、まさに「グロース株化」したキャラクター銘柄。
🧭 まとめ
- サンリオ:ハイグロース・高リスク高リターン型。押し目があれば狙い目。
 - バンナム:安定成長・中長期で安心して保有しやすい。配当も魅力。
 
🎮 バンダイナムコの武器は“IPの厚み”
- ドラゴンボール、ナルト、鬼滅の刃、スパイファミリー…
 - 人気作品の立体グッズ展開に圧倒的なノウハウがあり、バッグチャーム化しやすい素材が豊富
 
さらに、アミューズメント施設でもプライズ商品(UFOキャッチャーなど)を通じて、
自然にグッズに触れてもらう仕掛けが多いのも強みだ。
🎀 サンリオは感情共有型のブランドへ進化中
- ハローキティやマイメロディは単なるキャラではなく「ライフスタイルの一部」として浸透。
 - 世界中の空港や百貨店に公式店舗があり、グローバルライセンスも年々拡大中。
 - SNSでの活用やZ世代とのコラボも積極的で、再ブームの波にうまく乗っている
 
💡 投資家が見るべきは「グッズ展開力」
「キャラクターが人気だから伸びる」とは限らない。
大切なのは、それをどう商品化して、どう売るかだ。
その点で、バンダイナムコとサンリオは群を抜いて優秀。
- 強力なIPを持ち
 - 小売だけでなくライセンスビジネスに強く
 - 海外にも販路が広がっている
 
これは投資家目線では非常に大きな武器。
いわば、キャラ=資産として運用できる会社、というわけだ。
🔍 今後の注目:「バッグチャーム×株価」の可能性
ラブブの様な爆発的ヒット商品が生まれるたび、
次の流行を探す目はより鋭くなる。
その中で、モンチッチやキティのように「昔のキャラが再ブレイクする」ことも多い。
つまり、すでに資産がある会社が圧倒的に有利なのだ。
バンダイナムコ(7832)とサンリオ(8136)は、
まさにその条件を満たした企業。
📌まとめ
- バッグチャームブームはキャラとグッズの融合で拡大
 - 流行の裏にはIP運用力に優れた企業が存在する
 - 投資目線で見ると、カワイイは収益力に変換できる時代
 
もしあなたが次のバッグチャームを手に取る時、
そのキャラクターの生みの親にも目を向けてみてはどうだろう?
あなたの推しが、
意外な企業の株価を支えているかもしれない──
💡 他の「街で見かけたシリーズ」も読む




コメント