街が問題文に変わる瞬間
第24話で描いたのは、銘柄やチャートの話じゃなくて、視点の話だった。
同じ駅前、同じ店、同じ人の流れ。街は昨日と変わっていないのに、なぜか情報量だけが増えていく。
「混んでるなあ」で終わっていた光景に、理由を探したくなる。
その瞬間から、街はただの背景じゃなくなる。

投資を始めた人がよく言う。「世界が変わって見えるようになった」って。
あれって盛ってるように聞こえるけど、実際は割と正確で、世界が変わったんじゃない。
見る側の自分が変わっただけなんだよね。
ニュースは答え合わせ、現場は一次情報
投資を始めた頃って、情報源はだいたいニュースかSNSになる。
でもそこにあるのは、多くの場合「誰かが加工した情報」だ。
分かりやすいし速いし便利。だけど、遅いときもある。偏るときもある。
一方で、街で見えるものは一次情報だ。
行列、売り場の熱、客層、回転率、表情、店員の動き。
その場にしかない温度がある。
そして面白いのは、一次情報は気づいた人だけが拾えるってこと。
だから第24話の「ニュースは答え合わせ、現場は問題文」という感覚が出てくる。
先に現場で違和感を拾う。帰ってから調べて照合する。
この順番に変わっただけで、投資は一気に生活に溶ける。
「投資してる感覚がない」時ほど投資家になっている
この話のキモはここ。
投資って聞くと、チャートを見て、ニュースを追って、銘柄を分析して…って姿を想像する。
でも第24話の主人公がやっているのは、ただ街を歩いて、コーヒーを飲んで、眺めているだけ。
それなのに、ちゃんと投資家になっている。
なぜかというと、投資家っぽい行動って「株を買う」じゃなくて、仮説を持って世界を見ることだから。
「なんでこの店は混むんだろう」「誰に刺さってるんだろう」
その問いが生まれた時点で、もう思考は投資家の方へ寄っている。
fujisoba式:街の見え方が変わる3つのスイッチ
第24話の視点の変化を、もう少し分解すると、スイッチは3つあると思ってる。
① 人の表情を見るようになる
買い物って、表情に出る。
「楽しい」「納得してる」「迷ってる」「焦ってる」
売れてる商品やサービスは、たいてい空気が軽い。
この空気感は、数字より先に心に届く。
② 場所を見るようになる
どこに出店してるか。どこに棚を取ってるか。どこに広告を出してるか。
場所には意図がある。
人の流れと、生活動線と、財布の出るタイミングが重なる場所に、強いビジネスは立っている。
③ 続いてほしいが芽生える
第23話で生まれた「応援したい」が、第24話で日常化する。
上がるか下がるかの前に、続いてほしい。
この感情が芽生えると、投資はギャンブルから参加に変わる。
今日からできる街リサーチのやり方
ここからは再現性の話。第24話の視点は、才能じゃなく習慣で作れる。
ステップ1:行列を見たら「誰が並んでる?」だけ見る
年齢、性別、服装、会話。
客層はヒントの塊。
「若い女性が多い」「子連れが多い」「サラリーマンばかり」
これだけで、提供価値がだいぶ見えてくる。
ステップ2:迷ったら「回転」を見る
売れてるかどうかは回転に出る。
席が空く速度。商品が補充される頻度。レジの列の進み方。
回転が速い場所は、意思決定が軽い。つまり、日常に入り込んでいる可能性が高い。
ステップ3:家に帰ってから答え合わせをする
現場→調べる、の順番が大事。
先にSNSを見ると、思考が他人の型に寄ってしまう。
先に自分の違和感をメモして、あとから企業名や運営会社を調べる。
この流れが作れると、街は毎日教材になる。
まとめ:世界は前から面白かった
第24話で一番言いたいのは、たぶんこれ。
世界は前から面白かった。街はずっとヒントだらけだった。
ただ、気づく理由がなかっただけ。
投資を始めると、お金の話が増えると思われがちだけど、実際は「観察」が増える。
そして観察が増えると、日常が少しだけ立体的になる。
同じ道を歩いているのに、世界が違って見える。
それが、コーヒー飲んでたら投資家になってた件の、いちばん静かな革命だ。
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