話題のカヌチュロ、食べてみたら革命だった
有楽町を歩いていたある日、ふと目に入った「papillon(パピヨン)」という小さなスイーツショップ。
そこに並んでいたのは、どこかで見たことあるようで、でもまったく新しい形をしたお菓子カヌチュロだった。
見た目はチュロス。でも、カヌレのような外カリ中もちの独特な食感。
一口食べた瞬間、頭の中で「これ、絶対流行るやつだ」と直感した。
チュロスでもない。カヌレでもない。
でもそのいいとこ取りのような存在感に、思わず心を掴まれた。
しかも、調べてみると今SNSでも「カヌチュロ」「#新食感スイーツ」でじわじわと話題になってきている。
まさに次に来るスイーツ候補筆頭といえる存在だ。

仕掛けたのはエアウォーターグループ
そんなカヌチュロブームの裏側にいたのが、なんと産業ガス・医療・食品などを手がける総合化学企業「エアウォーター(4088)」。
カヌチュロの製造・販売を手がけていた企業「プレシア」は、かつては東証スタンダードに上場していたスイーツ専業メーカーだったが、2023年にエアウォーターの完全子会社となり上場廃止。
エアウォーターはここ数年、食品事業の強化を掲げており、冷凍食品・和菓子・洋菓子などを扱う中で、「焼き菓子」や「冷凍スイーツ」への注力が加速している。
プレシアではまだカヌチュロは製造していませんが「カヌチーズ」というチーズケーキとカヌレを融合した商品や、「プヌレ」というプリンとカヌレを合わせたスイーツは、スーパーやコンビニで購入できます。
プレシアは、元々カップスイーツやコンビニスイーツで有名だったが、近年はベーカリー型洋菓子やチルドデザートにも進出。その一環で、カヌチュロのような新感覚スイーツの開発も進めていたとされる。
つまり、
「おいしいスイーツを作る町工場」から
「ブームを作る仕掛け人」へと変貌しているのだ。
スイーツ市場の中でカヌチュロはブームになる?
スイーツ市場のトレンドは常に移り変わる。
・「タピオカ」
・「マリトッツォ」
・「バスクチーズケーキ」
・「クロワッサンたい焼き」
など、数年単位で主役が入れ替わる。
2025年、次に来ると囁かれているのが韓国系映えスイーツと焼き菓子系スイーツの進化。
その中でも、冷凍保存が可能で、多店舗展開しやすく、さらに調理・提供が容易なスイーツとしてカヌチュロは条件を満たしている。
さらにプレシアが持つ製造技術と、エアウォーターの流通網が組み合わされば、全国展開の可能性も十分にある。

投資目線で見るエアウォーターとスイーツ関連株
エアウォーター(証券コード:4088)は産業ガス事業を中心に、医療・農業・食品といった多角経営を行う企業。
その中でも食品分野の売上高は2024年度で約1,800億円に到達し、全体の約25%を占めるまでに成長。
堅実な財務基盤を持ちながら、スイーツや冷凍惣菜といった日常消費型トレンドにも投資できる身近な大型株として注目されている。
| 指標 | 値(2025年10月時点) | 
|---|---|
| 株価 | 約2,500円 | 
| PER | 約11.8倍(業界平均より割安) | 
| 配当利回り | 約2.8% | 
| 時価総額 | 約5,200億円 | 
📌補足:今後の注目スイーツ企業(候補)
| 企業名 | 主なスイーツ展開 | 投資視点 | 
|---|---|---|
| 山崎製パン | コンビニ向け和洋菓子 | 安定&高配当 | 
| 不二家(2211) | 期間限定ケーキ、コンビニ展開 | ブランド力あり、株主優待あり | 
| ロック・フィールド(2910) | デパ地下惣菜と洋菓子 | 成長余地あり、安定顧客基盤 | 
【まとめ】
有楽町で見つけたカヌチュロが、こんな大企業の戦略の一環だったとは思いもしなかった。
でも、日常のちょっとした発見が、企業を見る目や投資のヒントにつながることもある。
そう思えば、街歩きは「スイーツ探索」だけでなく「未来の上場企業を探す旅」にもなるかもしれない。
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