【街で見かけたシリーズ26話】 高校生にウケてる「チャースポ」って何?

街で見かけた企業シリーズ 深掘り

インフォリッチと、場所取りビジネスの未来

<目次>

きっかけは娘の「チャースポ!」

ついこの前、娘とコンビニに立ち寄ったときのこと。

入口近くに設置されたモバイルバッテリーの貸出機を見て、娘が一言。

「チャースポあるじゃん!」

チャースポ?何それ。

どうやら「チャースポ」は、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」の略称らしい。

それを高校生たちはチャースポと呼び、普通に使ってるのだとか。

驚いた。

モバイルバッテリーなんて自分で持ち歩くのが普通じゃないの?

と思っていたけど、若者たちにとってはそうじゃないらしい。

チャースポってそもそも何?

「チャージスポット」は、駅やコンビニ、商業施設などに設置されているバッテリーレンタルサービス。

スマホでQRコードを読み取ってPayPayやLINE Payなどで支払いをすれば、すぐに借りられる。

しかも借りたバッテリーは、どのChargeSPOTでも返却可能。

ローソンで借りて、カラオケ館で返す…なんて使い方もできちゃう。

なぜ若者に人気なのか?

娘曰く、

「バッテリーは確かに持ってるけど、持ち歩くのがだるい」

「家で充電するのも面倒」

「でもスマホの電池は切らしたくない」

…そんな気持ちから、チャースポが便利で使われているらしい。

さらに、PayPayなどでスムーズに借りられることや、

「放課後に充電が切れそうなときの保険」としての利用が増えているそう。

高校生に流行るものは、いずれ大人にも広がる。

これは、じわじわ来てる証拠かもしれない。

インフォリッチのビジネスモデル

このチャージスポットを運営しているのが、東証グロース上場のインフォリッチ(9338)。

実は単なるバッテリーレンタルに留まらず、*場所取りビジネスの側面がある。

たとえば

• 広告事業(サイネージ)

バッテリースタンドに設置された電子看板を使った広告ビジネス。

設置場所の特性や利用時間帯のデータを活用し、広告効果の最大化を狙っている。

• Wi-Fiレンタルサービス

一部のChargeSPOTでは、バッテリーにWi-Fi機能を付加し、モバイルWi-Fiとして利用できる展開も。

• データ活用

設置場所・利用状況・ユーザーの行動データを使って、新たな事業や改善にも活かしている。

このように、単なるレンタル事業に見えて、データ・広告・回遊分析など、広がりのあるモデルになっているのが強み。

チャージスポット以外の事業も注目

さらに面白いのは、インフォリッチが2024年11月から展開している別事業。

それが

  • ベビーケアルーム「mamaro」の提供
    完全個室のベビーケアルーム(授乳・おむつ替え用)を商業施設などに設置する事業。
    実はこの「mamaro」を運営するTrim社を子会社化しており、チャースポ設置と同様、スペースの有効活用という共通点がある。

つまり、インフォリッチの本質は「機器レンタル」ではなく、

「街のスキマを収益空間に変えるプロ」なのかもしれない。

まとめ:今は仕込み時かもしれない

正直、数年前は「モバイルバッテリーのシェアなんて流行るのか?」と疑問だった。

でもいまや高校生が「チャースポ」って呼んで、当たり前のように使っている。

しかもインフォリッチは、そこから

  • サイネージ広告
  • データ活用
  • Wi-Fi
  • ベビーケアルーム
    などへと事業を広げている。

これはもう、場所を抑えること自体が価値になる時代の代表例。

チャージスポットは、ただのバッテリー貸しではなく、

人の流れを抑えるハブとして、じわじわ伸びていく可能性を感じる。

気になった人は、街のチャースポを一度じっくり見てみて。

もしかすると、次の投資チャンスがそこに転がってるかも!

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