インフォリッチと、場所取りビジネスの未来
<目次>
きっかけは娘の「チャースポ!」
ついこの前、娘とコンビニに立ち寄ったときのこと。
入口近くに設置されたモバイルバッテリーの貸出機を見て、娘が一言。
「チャースポあるじゃん!」

チャースポ?何それ。
どうやら「チャースポ」は、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」の略称らしい。
それを高校生たちはチャースポと呼び、普通に使ってるのだとか。
驚いた。
モバイルバッテリーなんて自分で持ち歩くのが普通じゃないの?
と思っていたけど、若者たちにとってはそうじゃないらしい。
チャースポってそもそも何?
「チャージスポット」は、駅やコンビニ、商業施設などに設置されているバッテリーレンタルサービス。
スマホでQRコードを読み取ってPayPayやLINE Payなどで支払いをすれば、すぐに借りられる。
しかも借りたバッテリーは、どのChargeSPOTでも返却可能。
ローソンで借りて、カラオケ館で返す…なんて使い方もできちゃう。
なぜ若者に人気なのか?
娘曰く、
「バッテリーは確かに持ってるけど、持ち歩くのがだるい」
「家で充電するのも面倒」
「でもスマホの電池は切らしたくない」
…そんな気持ちから、チャースポが便利で使われているらしい。
さらに、PayPayなどでスムーズに借りられることや、
「放課後に充電が切れそうなときの保険」としての利用が増えているそう。
高校生に流行るものは、いずれ大人にも広がる。
これは、じわじわ来てる証拠かもしれない。
インフォリッチのビジネスモデル
このチャージスポットを運営しているのが、東証グロース上場のインフォリッチ(9338)。
実は単なるバッテリーレンタルに留まらず、*場所取りビジネスの側面がある。
たとえば
• 広告事業(サイネージ)
バッテリースタンドに設置された電子看板を使った広告ビジネス。
設置場所の特性や利用時間帯のデータを活用し、広告効果の最大化を狙っている。
• Wi-Fiレンタルサービス
一部のChargeSPOTでは、バッテリーにWi-Fi機能を付加し、モバイルWi-Fiとして利用できる展開も。
• データ活用
設置場所・利用状況・ユーザーの行動データを使って、新たな事業や改善にも活かしている。
このように、単なるレンタル事業に見えて、データ・広告・回遊分析など、広がりのあるモデルになっているのが強み。
チャージスポット以外の事業も注目
さらに面白いのは、インフォリッチが2024年11月から展開している別事業。
それが
- ベビーケアルーム「mamaro」の提供
完全個室のベビーケアルーム(授乳・おむつ替え用)を商業施設などに設置する事業。
実はこの「mamaro」を運営するTrim社を子会社化しており、チャースポ設置と同様、スペースの有効活用という共通点がある。 

つまり、インフォリッチの本質は「機器レンタル」ではなく、
「街のスキマを収益空間に変えるプロ」なのかもしれない。
まとめ:今は仕込み時かもしれない
正直、数年前は「モバイルバッテリーのシェアなんて流行るのか?」と疑問だった。
でもいまや高校生が「チャースポ」って呼んで、当たり前のように使っている。
しかもインフォリッチは、そこから
- サイネージ広告
 - データ活用
 - Wi-Fi
 - ベビーケアルーム
などへと事業を広げている。 
これはもう、場所を抑えること自体が価値になる時代の代表例。
チャージスポットは、ただのバッテリー貸しではなく、
人の流れを抑えるハブとして、じわじわ伸びていく可能性を感じる。
気になった人は、街のチャースポを一度じっくり見てみて。
もしかすると、次の投資チャンスがそこに転がってるかも!
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