- 💌プロポーズ成功の知らせがくれた確信
 - 💭「おうち寿司屋」の盛況と、ふと湧いた疑問
 - 👀プロの世界を、ただ遠くから眺めているだけじゃ
 - 📱スマホを見つめながら決めた、人生最大の挑戦
 - 🚃通勤電車での検索。動き出す次の物語
 
💌プロポーズ成功の知らせがくれた確信
「ありがとう」「本当に助かった」
その一言が、私の人生の方向を変えた。
誰かの特別な瞬間に、自分が作った寿司と器が寄り添えた。
その出来事をきっかけに、胸の奥でなにかがカチッと音を立ててハマった。
「もっと多くの人に、あの感動を届けたい」
「お店を出すという夢を、ただの憧れじゃ終わらせたくない」
それはもう、ふわっとした理想じゃなく、私にとって確かな目標になっていた。

💭「おうち寿司屋」の盛況と、ふと湧いた疑問
週末限定で開いていた「おうち寿司屋」は、毎回大盛況。
「お店みたい!」「ほんとにプロみたいだよ」と友人たちは褒めてくれる。
だけど、イベントが終わり、静まり返ったキッチンでひとり片づけをしていると、
ふと、心の中に疑問が浮かんだ。
「……これで、本当にお金をもらっていいのかな?」
魚もそれなりに綺麗に捌けるようになったし、器も自作できるようになった。
でも、どこかで「まだ私は趣味の延長にすぎない」と感じていた。
YouTubeで見た本職の動き。
地元の寿司屋で感じた、あのピリッと張り詰めた空気。
そのすべてが、今の私と違う気がしていた。
👀プロの世界を、ただ遠くから眺めているだけじゃ
もっと上手くなりたい。
ただ美味しいじゃなく、心に残る味を提供したい。
だけど私は会社員。
平日はフルタイム、週末は趣味に全力投球。
そのサイクルにも、少しずつ限界を感じていた。
「このままじゃ、本物にはなれない」
「中途半端なままで、お金をいただくのは失礼だ」
そう思い始めた頃から、私の中である決意が形になっていった。
📱スマホを見つめながら決めた、人生最大の挑戦
ある夜、布団の中でスマホを見つめながら検索していた。
「寿司職人 修行」「見習い 受け入れ」
会社を辞めるのは怖い。安定を手放すなんて無謀かもしれない。
でも、本物になるにはプロの世界に飛び込むしかない。
思い浮かんだのは、これまでに出会った「感動した瞬間たち」。
誰かの誕生日、記念日、門出を祝うテーブルに、自分の寿司と器が並んだこと。
あれを本物として提供するには、自分がまず本物にならなきゃいけない。

🚃通勤電車での検索。動き出す次の物語
翌朝、私は通勤ラッシュの車内で、
「寿司 見習い 都内 受け入れ可」で再び検索をしていた。
「未経験OK」「初心者歓迎」
そんな文字が画面に並ぶ中、「ここなら…!」と指を止めた。
挑戦が始まる。
新しい物語が、また動き出した。
寿司と器。
趣味だったものが、私の人生そのものへと進化しようとしている。
💡 他の「趣味シリーズ」も読む




コメント