【私の趣味のストーリー裏話 13話】 素人からの脱却、プロへの覚悟

私の趣味のストーリー 裏話

💌プロポーズ成功の知らせがくれた確信

「ありがとう」「本当に助かった」

その一言が、私の人生の方向を変えた。

誰かの特別な瞬間に、自分が作った寿司と器が寄り添えた。

その出来事をきっかけに、胸の奥でなにかがカチッと音を立ててハマった。

「もっと多くの人に、あの感動を届けたい」

「お店を出すという夢を、ただの憧れじゃ終わらせたくない」

それはもう、ふわっとした理想じゃなく、私にとって確かな目標になっていた。

💭「おうち寿司屋」の盛況と、ふと湧いた疑問

週末限定で開いていた「おうち寿司屋」は、毎回大盛況。

「お店みたい!」「ほんとにプロみたいだよ」と友人たちは褒めてくれる。

だけど、イベントが終わり、静まり返ったキッチンでひとり片づけをしていると、

ふと、心の中に疑問が浮かんだ。

「……これで、本当にお金をもらっていいのかな?」

魚もそれなりに綺麗に捌けるようになったし、器も自作できるようになった。

でも、どこかで「まだ私は趣味の延長にすぎない」と感じていた。

YouTubeで見た本職の動き。

地元の寿司屋で感じた、あのピリッと張り詰めた空気。

そのすべてが、今の私と違う気がしていた。

👀プロの世界を、ただ遠くから眺めているだけじゃ

もっと上手くなりたい。

ただ美味しいじゃなく、心に残る味を提供したい。

だけど私は会社員。

平日はフルタイム、週末は趣味に全力投球。

そのサイクルにも、少しずつ限界を感じていた。

「このままじゃ、本物にはなれない」

「中途半端なままで、お金をいただくのは失礼だ」

そう思い始めた頃から、私の中である決意が形になっていった。

📱スマホを見つめながら決めた、人生最大の挑戦

ある夜、布団の中でスマホを見つめながら検索していた。

「寿司職人 修行」「見習い 受け入れ」

会社を辞めるのは怖い。安定を手放すなんて無謀かもしれない。

でも、本物になるにはプロの世界に飛び込むしかない。

思い浮かんだのは、これまでに出会った「感動した瞬間たち」。

誰かの誕生日、記念日、門出を祝うテーブルに、自分の寿司と器が並んだこと。

あれを本物として提供するには、自分がまず本物にならなきゃいけない。

🚃通勤電車での検索。動き出す次の物語

翌朝、私は通勤ラッシュの車内で、

「寿司 見習い 都内 受け入れ可」で再び検索をしていた。

「未経験OK」「初心者歓迎」

そんな文字が画面に並ぶ中、「ここなら…!」と指を止めた。

挑戦が始まる。

新しい物語が、また動き出した。

寿司と器。

趣味だったものが、私の人生そのものへと進化しようとしている。

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