まだ怖いけど、歩き出してる、そんな日々の話
あの日の私と、今の私
少しずつ前に進んでいる。
でも、まだ怖い。
それが、今の正直な気持ちだ。

あの頃と比べたら、確かに私は変わった。
泣いてばかりだった日々、うつむいてばかりだった時間を越えて、今こうして「書くこと」を通して誰かと繋がれるようになった。
けれど、だからといって「完全に元気になった」わけじゃない。
落ち込む日もあるし、自己嫌悪に陥る日だってある。
でも、その波に飲み込まれっぱなしじゃなくなった。
怖さを抱えたまま歩くということ
「不安がなくなったら進める」なんて日が来るのを、昔の私は待っていた。
でも、実際はそうじゃなかった。
怖さを抱えたままでも、人は少しずつ動き出せる。
それが分かっただけでも、すごい成長だと思う。
例えば、朝起きて窓を開けて、空を見上げること。
それだけでも「ちゃんと今日を始められたな」と思える日がある。
相変わらず人の目は気になるし、完璧じゃない自分が嫌になることもある。
でも、「それでもいい」と思える瞬間が、少しずつ増えてきた。
小さな自信と、確かな前進
「何もしてない」って、あの頃はよく自分を責めてた。
でも今なら言える。
何もしてないようで、私はちゃんと生きてた。
毎日踏ん張ってた。
食べて、寝て、仕事に行って、無理しながらも笑ってた。
それって、十分すごいことだよね。
SNSや周りの人と比べて「自分はダメだ」って思う時もあるけど、
比べる相手を昨日の自分に変えてみたら、案外優しくなれる。
- 昨日より10分早く起きられた
- 昨日よりちょっと深呼吸できた
- 昨日より少し前向きな言葉が使えた
そんな「小さな変化」に気づけるようになって、
私はようやく「前に進んでる」って言えるようになった。
過去に感謝できる日が来るなんて
28話では「あの頃の私に手紙が書けそう」と思えたけど、
この29話では、もう少し踏み込んで言いたい。
「ありがとう」って。

たくさん泣いて、たくさん傷ついて、
それでも生き延びてくれたあの頃の私。
その存在がなかったら、今の私はいなかった。
今みたいに誰かと繋がったり、言葉を残せたりすることもなかった。
当時は無駄だと思ってた痛みや失敗さえ、
今は確かに意味のある時間だったと思える。
怖さは、まだ完全には消えてない。
でも、「怖さごと連れて、私は歩いてる」。
そんな自分を、私はちょっと誇りに思ってる。
📖次回予告(最終回)
「過去の私へ、この物語の終わりに」
泣いて、立ち止まって、また歩き出してきた全ての時間に、
ちゃんとありがとうを伝える日が来た。
そんなラストを、お届けします。
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