「プリンが美味しかった」
「月がきれいだった」
そんなふうに思える日は、少しずつ増えてきた。
小さな楽しみを探すことが、心を軽くする手助けになると、ようやくわかってきたから。
でも――。
夜になると、ふとよぎる思いがある。
「……で? それって、何の意味があるの?」
「そんなことで満足してる自分って、なんかダメじゃない?」
結局、心のどこかではいつも「どうせ私なんて」と思ってしまっていた。

そんなある日、いつものようにSNSを眺めていると、ふと目に留まった投稿があった。
「自分を大事にするって、いちばん難しくて、いちばん大事なことだよね。」
たったそれだけの言葉。
でも、その瞬間、胸がじんわりとあたたかくなった。
「…あれ? 私だけじゃなかったんだ。」
このモヤモヤや苦しさを抱えているのは、自分ひとりじゃない。
誰かも、同じように感じていた――。
それに気づいた時、まるで誰かがそっと心に手を伸ばしてくれたような、そんな感覚がした。
その日から少しずつ、私は「自分に雑に接すること」を減らすように意識し始めた。
・コンビニのプリンを、ちゃんと味わって食べた自分
・空を見上げて、月がきれいだと思った自分
・疲れた自分に、「今日はそれでいいよ」と言ってあげられた自分
これまで見過ごしていた小さな感じ方を、ちゃんと受け止めてあげるようにした。

SNSの言葉ひとつで、劇的に人生が変わるわけではない。
でも、確かに私の中で何かが変わり始めたのはあの日だった。
誰かの一言が、私に「それでいいんだよ」と教えてくれた。
それは、小さな共感だったけれど、
私の中に灯った、確かな希望の火だった。
🌱 最後に:あなたが今日、自分にかける言葉は?
誰かの何気ない言葉に救われる瞬間って、きっと誰にでもある。
今、あなたが「私なんて」と感じているなら、思い出してほしい。
今日のあなたが味わった何か、気づいた何かは、
きっとあなた自身を少しだけ肯定してくれる種になるはず。
自分の感情を、少しずつ受け入れていこう。
それだけで、世界の見え方が変わり始めるかもしれません。
👇このシリーズの他の記事はこちらから読めます

💡 他の「ストレスシリーズ」も読む
コメント