池袋で見かけた行列。その先にあったのはカプリチョーザだった
池袋を歩いていた時だった。
妙に行列が出来ている店があった。
最初は、新しい韓国料理か、流行りのラーメン屋かと思った。
でも近づいてみると、そこにあった看板は意外だった。
カプリチョーザ。
正直、少し懐かしい名前だった。
昔はイタリアンブームの中でよく聞いた店。
大皿パスタ、ニンニクの香り、ちょっと特別感のある外食。
でもその後、サイゼリヤのような低価格イタリアンが一気に広がって、
カプリチョーザの名前を聞く機会は少し減ったように感じていた。
だから思った。
「え、今カプリチョーザってこんなに人気なの?」

売上好調のニュースで、見え方が変わった
その翌日、たまたまLINEニュースでカプリチョーザの記事を見つけた。
そこには、カプリチョーザを運営するWDIの業績が好調で、
売上・利益ともに伸びているという内容が書かれていた。
街で見た行列と、ニュースで見た業績。
この2つがつながった瞬間、
「これはただの懐かしい店じゃないな」と思った。
親会社はWDI。実はかなり面白い外食企業だった
カプリチョーザを運営しているのは、
株式会社WDIという上場企業だ。
証券コードは3068。
外食ブランドを国内外で展開している会社で、
カプリチョーザ以外にもかなり個性的なブランドを持っている。
WDIが展開する主なブランド
- カプリチョーザ
- ハードロックカフェ
- ウルフギャング・ステーキハウス
- トニーローマ
- エッグスンシングス
- ババ・ガンプ・シュリンプ
- サラベス
- ティム・ホー・ワン
- グランド・セントラル・オイスター・バー
こうして見ると、WDIは単なる外食チェーン運営会社というより、
食文化や体験を輸入・展開する会社という印象が強い。
ハードロックカフェは音楽とアメリカ文化。
ウルフギャングは高級ステーキ体験。
エッグスンシングスはハワイ感。
サラベスはニューヨークの朝食文化。
つまりWDIは、
「安く食べる店」よりも、
「その店に行く理由があるブランド」を多く持っている。
カプリチョーザの強さは、安さではなく記憶に残る味
カプリチョーザの面白いところは、
チェーン店でありながら、セントラルキッチンを持たず、
店舗ごとの手作りを重視している点だ。
仕込み、調理、盛り付けまでをできるだけ店舗内で行う。
これは効率だけを考えれば、決して楽なやり方ではない。
でも、だからこそ、
「カプリチョーザの味」として記憶に残るのかもしれない。
特に看板メニューの
トマトとニンニクのスパゲティ。

あのメニューには、懐かしさと中毒性がある。
お店の味を、家でも楽しめるようになっていた
カプリチョーザの看板メニューといえば、
やっぱり「トマトとニンニクのスパゲティ」。
調べてみると、その味を家庭でも楽しめる冷凍パスタソースも販売されていました。

昔は「お店で食べるもの」だった味が、
今は家でも楽しめる。
こういう広がりを見ると、カプリチョーザというブランドが
外食だけで終わっていないことも分かります。
「久しぶりに食べたいけど、近くに店舗がない」
という人には、こういう家庭用商品もかなり相性が良さそうです。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
投資家目線で見ると、これはかなり大事だと思う。
なぜなら、飲食店は一度忘れられると厳しい。
でも、記憶に残る味がある店は、時間が経っても戻ってくる理由になる。
サイゼリヤとは違う戦い方をしている
イタリアンチェーンと聞くと、
どうしてもサイゼリヤと比較したくなる。
サイゼリヤは圧倒的な低価格が強みだ。
物価高の時代に、あの価格を維持しているのは本当にすごい。
一方で、カプリチョーザはサイゼリヤより価格帯が高い。
それでも人が並ぶ。
ここが面白い。
今の外食は、
「安ければ勝ち」だけではなくなってきている。
もちろん安さは大事。
でも、それと同じくらい、
「ちゃんと満足できた」
「また来たい」
「今日は外食したな」
という体験価値も大事になっている。
カプリチョーザは、
安さではなく、
味・量・雰囲気・懐かしさ・ワイワイ感で戦っている。
これはかなり今っぽい。
WDIを投資家目線で見ると、何が面白いのか
WDIを投資家目線で見ると、
まず面白いのはブランドの幅だ。
低価格チェーンに寄せるのではなく、
それぞれに個性のあるブランドを展開している。
これは強みでもあり、難しさでもある。
強みは、
ブランドごとに客層や利用シーンが違うこと。
カプリチョーザはファミリーや友人との食事。
ウルフギャングは記念日や高単価ディナー。
ハードロックカフェは観光やイベント需要。
エッグスンシングスはカフェ・朝食・ハワイ好き。
つまり、ひとつの業態だけに依存しすぎていない。
一方で、難しさは、
高単価・体験型ブランドは景気やインバウンド、出店立地の影響を受けやすいこと。
さらに外食企業なので、
人件費、原材料費、家賃、為替の影響も受ける。
特に海外ブランドを多く扱っている会社は、
為替やライセンス契約、海外食材のコストも見ておきたい。
業績好調でも、ここは確認しておきたい
WDIは直近で利益が大きく伸びている。
ただ、投資家目線では「好調だから買い」とすぐに判断するのではなく、
次のポイントを見ておきたい。
WDIを見る時のチェックポイント
- カプリチョーザの既存店売上が伸びているか
- 原材料費・人件費の上昇を価格転嫁できているか
- 高単価ブランドの客数が落ちていないか
- 海外ブランドの出店・撤退状況
- インバウンド需要の影響
- 利益率が改善しているか
- 来期予想が保守的なのか、本当に鈍化なのか
特に大事なのは、
値上げしても客が離れていないかだと思う。
今の外食企業は、
原材料費や人件費の上昇を避けられない。
だからこそ、
価格を上げても来店してもらえるブランドかどうかが重要になる。
カプリチョーザの行列を見た時、
私はそこに少し強さを感じた。
街で見た行列は、数字を見るきっかけになる
投資をしていると、
決算書や株価チャートばかり見てしまうことがある。
でも、街にはヒントが落ちている。
今回もそうだった。
池袋で見たカプリチョーザの行列。
「え、今さら?」
と思った違和感。
その翌日に見つけたニュース。
そこから親会社を調べると、
WDIという外食企業の面白さが見えてきた。
街で人が並んでいる。
昔よく見た店に、また人が戻っている。
少し高くても、満足できる店に人が集まっている。
こういう小さな違和感は、
投資の入り口になる。
まとめ:カプリチョーザの行列は、安さだけじゃない時代のサインかもしれない
カプリチョーザは、
サイゼリヤのように安さで戦っているわけではない。
それでも人が並んでいた。
そこには、
懐かしさ、味、量、雰囲気、接客、外食した満足感がある。
そして親会社のWDIを見ても、
同社は単なる飲食ではなく、
食文化や体験を売るブランドを多く持っている。
もちろん投資対象として見るなら、
コスト上昇や来期予想、利益率、出店戦略などはしっかり確認したい。
でも、街で見た行列から、
「この会社、ちょっと調べてみたい」
と思わせる力はあった。
投資のきっかけは、
いつも決算書の中だけにあるわけじゃない。
街で見かけた行列の先にも、
意外なヒントが隠れている。
※この記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身で行ってください。


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