街で見かけた気になる企業 64話 「ラウンドワンはなぜ人気?クレーンゲームの次は高級日本食『ROUND ONE Delicious』へ

街で見かけた企業シリーズ 深掘り
先日、お台場のダイバーシティへ行った時のこと。外は暑い。とにかく暑い。「今日は外で遊ぶ気温じゃないな……」

そんなことを思いながら館内を歩いていると、

かなりの人で賑わっている場所がありました。

ラウンドワンです。

子ども連れ。

学生。

カップル。

外国人観光客。

とにかく人が多い。

そこで私は、

ふと思いました。

暑い日が増えるほど、

「屋内で一日遊べる場所」って強いのかもしれない。

そして中を見て回ると、

もう一つ気になるものを見つけました。

その名も、

「とれすぎ〜のアイランド」

名前からして、

かなり取らせる気です(笑)

さらにラウンドワンについて調べていくと、

クレーンゲームとはまったく違う、

意外な新事業まで出てきました。

アメリカでの高級日本食事業です。

今回は、

お台場で見かけたラウンドワンから、

今この会社がどこへ向かおうとしているのか、

少し深掘りしてみます。

お台場のラウンドワンが人で溢れていた

ダイバーシティにあるラウンドワンは、

ボウリングだけの施設ではありません。

クレーンゲームをはじめとしたアミューズメント、

スポッチャなど、

さまざまな遊びを一か所で楽しめます。

私が訪れた日も、

かなりの人がいました。

もちろん、

一日見ただけで会社全体の人気を判断することはできません。

ただ、

実際の店舗を見ると、

数字だけでは分からないことがあります。

例えば、

  • どんな年齢層が来ているのか
  • どのコーナーに人が集まっているのか
  • 家族で来ているのか
  • 若者が多いのか
  • 外国人観光客が遊んでいるのか

そういうものを見るのが、

私は結構好きです。

今回特に感じたのは、

「外が暑くても、中なら遊べる」

という屋内型レジャーの強さでした。

雨でも遊べる。

暑くても遊べる。

寒くても遊べる。

天候に左右されにくいというのは、

思っている以上に大きな強みなのかもしれません。

ラウンドワンはもう「ボウリングだけの会社」ではない

ラウンドワンと聞いて、

まず何を思い浮かべるでしょうか。

私は昔なら、

真っ先にボウリングでした。

でも今のラウンドワンを見ると、

かなり印象が違います。

  • ボウリング
  • アミューズメント
  • クレーンゲーム
  • カラオケ
  • スポッチャ
  • ダーツ
  • ビリヤード

つまり、

一つの遊びを提供する会社というより、

「遊びそのものをまとめて提供する会社」

に近くなっています。

これは家族で行く時にも強い。

お父さんはボウリング。

子どもはクレーンゲーム。

学生はスポッチャ。

カップルはゲームやカラオケ。

一つの施設に、

いろいろな目的の人が集まれます。

気になった「とれすぎ〜のアイランド」

今回、

私が特に面白いと思ったのが、

「とれすぎ〜のアイランド」

でした。

ラウンドワン公式でも、

初心者や子どもでも楽しめるよう、

「獲れすぎるぐらい獲れる」ことを特徴として紹介しています。

ダイバーシティ店も、

設置店舗の一つです。

実際に見ていると、

普通のクレーンゲームとは少し雰囲気が違いました。

大きなフィギュアや、

高価そうなぬいぐるみだけではありません。

比較的手頃なお菓子や日用品などもあり、

「景品の価値」より、

「取れた!」という体験を楽しむ

ように見えました。

そして実際、

結構みんな取っています。

子どもが取る。

親もやる。

また取れる。

そして、

もう一回やる(笑)

これは結構よくできていると思いました。

クレーンゲームは「取れない方が儲かる」とは限らない?

クレーンゲームというと、

「簡単に取れない方が、

店側は儲かるんじゃないの?」

と思うかもしれません。

でも、

必ずしもそうとは限らない気がします。

全然取れなければ、

一回遊んで終わる人もいる。

逆に、

「取れた!」

という成功体験があれば、

「もう一回やろう」

となる。

子どもなら、

なおさらです。

高い景品を一つ置くより、

比較的手頃な景品で何度も成功体験を作る。

これも一つのクレーンゲームの形なんだなと感じました。

クレーンゲームは、もう日本文化なのかもしれない

クレーンゲームって、

昔はゲームセンターの一角にあるものでした。

でも今では、

クレーンゲームだけで巨大な売り場ができます。

ラウンドワンも、

全国で大量のクレーンゲームを展開しています。

そして街を歩いていると、

外国人観光客が遊んでいる姿もよく見ます。

考えてみれば、

日本には、

  • アニメ
  • 漫画
  • カラオケ
  • ゲームセンター
  • ガチャ
  • クレーンゲーム

といった、

独特の遊び文化があります。

クレーンゲームも、

もう単なるゲームではなく、

日本のエンターテインメント文化の一つ

になっているのかもしれません。

調べて驚いた「ROUND ONE Delicious」

そんなラウンドワンを調べていたら、

まったく違う事業が出てきました。

それが、

ROUND ONE Delicious

です。

名前だけを見ると、

「ラウンドワンのフードコートかな?」

と思ってしまいます。

でも、

最新の会社資料を見ると、

そんな軽い話ではありませんでした。

ラウンドワンは、

日本国内で高い評価を得ている日本食の品質を、

そのまま海外へ持っていく

という高級飲食事業を進めています。

そして2026年秋から、

北米で出店を開始する計画です。

寿司・天ぷら・焼鳥…かなり本気の高級日本食

ROUND ONE Deliciousが扱う予定なのは、

単なる「日本風の料理」ではありません。

会社資料では、

  • 日本料理
  • 中華
  • 創作料理
  • 焼鳥
  • 天ぷら

などの高級店を組み合わせて、

海外へ展開する計画が示されています。

出店予定として、

国内で評価されている複数の店舗名も公表されています。

かなり本気です。

私は最初、

「ラウンドワンが飲食?」

と思いました。

でも調べれば調べるほど、

これは単なる新メニューではありません。

新しい事業の柱を作ろうとしている

ように見えます。

2026年秋からロサンゼルス・ラスベガスへ

2026年8月10日に公表された

ラウンドワンの最新決算説明資料では、

ROUND ONE Deliciousについて、

2026年秋より北米で出店開始予定

としています。

まず予定されているのが、

  • ロサンゼルス
  • ラスベガス

その後、

ニューヨークなど米国主要都市へ

展開を広げていく計画です。

さらに、

将来的には米国だけでなく、

グローバル展開も視野に入れています。

1店舗14席、平均客単価750ドル予定

ここが、

個人的には一番驚きました。

最新資料では、

1ユニットあたりの事業計画として、

  • 投資額:約140万ドル
  • 座席数:約14席
  • 年間360日営業
  • 平均客単価:750ドル予定
  • 年間集客目標:4,000人
  • 年間売上目標:300万ドル

としています。

14席。

そして、

平均客単価750ドル。

円換算すると為替によって変わりますが、

かなりの高価格帯です。

つまり、

「ラウンドワンに来た家族が、

帰りにラーメンを食べる」

ような飲食事業ではありません。

本格的な高級日本食そのものを、

海外へ輸出しようとしている。

そんなプロジェクトです。

なぜラウンドワンが日本食なのか

それでも、

疑問は残ります。

なぜ、

ラウンドワンが日本食なのでしょうか。

会社資料を見ると、

Round One Delicious USA, Inc.が、

  • 店舗開発
  • 店舗運営
  • 職人やスタッフの雇用
  • 食材の仕入れ

などを担当する計画です。

一方、

協力する日本の加盟店は、

  • 屋号の提供
  • 職人の育成
  • レシピ提供
  • 品質のモニタリング
  • 食材のアドバイス

などを担います。

ここを見ると、

ラウンドワンが持つ

「海外で店舗を作り、運営する力」

と、

日本の飲食店が持つ

「料理の技術とブランド力」

を組み合わせる構想だと分かります。

すでにアメリカに59店舗あるのは大きい

ラウンドワンは、

これから初めてアメリカへ行く会社ではありません。

2026年7月末時点で、

米国では59店舗を展開しています。

ロサンゼルス周辺だけでなく、

ニューヨーク、

テキサス、

フロリダ、

ラスベガスなど、

全米各地に店舗があります。

つまり、

  • 米国で店舗を作るノウハウ
  • 現地でスタッフを採用するノウハウ
  • ショッピングモールとの関係
  • 海外でブランドを運営する経験

をすでに持っている。

これは、

日本の飲食店単独で海外進出するのとは、

かなり違います。

会社自身も「高級飲食」を独立セグメントにした

さらに興味深いのが、

2027年3月期第1四半期から、

ラウンドワンが

「高級飲食」

を独立した報告セグメントとして開示し始めたことです。

会社側は、

今後の事業拡大によって

重要性が高まることを見込んでいると説明しています。

まだ売上は立っていません。

むしろ準備段階なので、

第1四半期の高級飲食セグメントは赤字です。

それでも、

わざわざ独立セグメントにした。

ここは、

ラウンドワンがこの事業を

単なる実験ではなく、

ある程度本気で育てようとしているサインとして、

私は気になりました。

もちろんリスクもある

面白い事業ではありますが、

成功すると決まったわけではありません。

むしろ、

かなり難しい挑戦だと思います。

① 客単価が非常に高い

予定されている平均客単価は750ドル。

高級店として成立させるには、

富裕層や観光客から

継続的に選ばれる必要があります。

② 日本の味を海外で再現できるか

食材。

水。

職人。

仕入れ。

サービス。

日本と海外では、

条件が大きく違います。

国内の人気店のクオリティを、

そのまま海外へ持っていくのは簡単ではありません。

③ 先行投資が必要

最新の第1四半期決算では、

高級飲食セグメントは

売上がまだない一方で、

準備費用などによる損失が出ています。

出店が軌道に乗るまで、

一定の先行負担が続く可能性があります。

でも、ラウンドワンらしい挑戦にも見える

今回調べていて、

面白いと思ったことがあります。

最初は、

「遊びの会社が、

なぜ高級日本食?」

と思いました。

でも、

少し見方を変えると、

意外と共通点があります。

ラウンドワンが得意なのは、

ボウリングそのものではなく、

人がわざわざ足を運びたくなる体験を作ること

なのかもしれません。

クレーンゲームもそう。

スポッチャもそう。

ボウリングもそう。

そして、

高級日本食も、

「ここへ行ってみたい」

と思わせる体験になればいい。

そう考えると、

全く別の事業という感じもしなくなります。

店舗を見に行くと、決算資料とは違うものが見える

私は株式投資をしているので、

企業を見る時は、

当然決算資料も見ます。

売上。

利益。

成長率。

新規出店。

どれも大切です。

でも、

実際の店舗へ行くと、

数字とは違うものが見えます。

昨日のダイバーシティでは、

人がたくさんいて、

子どもがクレーンゲームをして、

大人も一緒になって遊んで、

景品が取れて笑っていました。

その光景を見てから、

決算資料を見る。

すると、

会社の見え方が少し変わります。

まとめ|ラウンドワンが売っているのは「楽しい時間」なのかもしれない

今回、

お台場のダイバーシティ東京プラザで

人で溢れているラウンドワンを見ました。

その中で、

「とれすぎ〜のアイランド」を見つけ、

「クレーンゲームって、

もう一つの日本文化なのかもしれない」

と思いました。

そして調べていくと、

その会社は今、

日本の高級料理を世界へ持っていこうとしている。

ボウリング。

クレーンゲーム。

スポッチャ。

そして、

日本食。

一見すると、

バラバラに見えます。

でも、

全部に共通しているものがあるとしたら、

「そこでしか味わえない楽しい時間」

なのかもしれません。

お台場で見た、

人でいっぱいのラウンドワン。

その会社が次は、

ロサンゼルスやラスベガスで、

どんな景色を作るのか。

ちょっと楽しみになりました。

※この記事について

本記事は、株式会社ラウンドワンが公表している決算資料・公式サイトなどを参考に、

筆者が実際に店舗を訪れた体験と個人的な考察をまとめたものです。

投資判断を推奨するものではありません。

最新情報は必ず企業の公式発表をご確認ください。

※この記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身で行ってください。

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