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【私の趣味のストーリー裏】6話 寿司の次は陶芸!?完璧な一貫を引き立てる「器」を探して。

私の趣味のストーリー 裏話

「よし、今日は完璧だ」

そう思える寿司が、ついにできた。

ネタの切り方も、シャリの握り加減も、口の中でホロっとほどける食感も…

ここまでくるのに、何度泥団子を握ったことか(笑)

友人や家族も、

「これ、ほんとにお店の寿司みたい!」

と嬉しい言葉をかけてくれるようになっていた。

でも、何かが足りない…?

ある日、渾身の一貫を皿に乗せて眺めていた。

握りは完璧。でも――何かが違う。

妙な違和感があった。

それは「器」だった。

シンプルな白い丸皿。

料理用としては何の問題もないけれど、私の握った一貫が、まるで惣菜みたいに見えてしまった。

「もっと、この寿司に合う器があるはずだ…」

その瞬間、頭の中で次の扉が開いた。

そうだ、自分で器を作ろう。

「器作り」が始まった

スマホ片手に「寿司 器」「陶芸 初心者」などで検索開始。

陶芸教室、自宅キット、YouTube講座…情報が山ほど出てくる。

中でも目を引いたのは、近所の陶芸教室のサイト。

体験コースもあるし、初回はエプロンだけでOKとのこと。

さっそく申し込んだ。

ろくろを前に、初めて触れた土の感触はひんやりしていて、懐かしかった。

子どもの頃に粘土遊びをした記憶がよみがえる。

でもこれは、遊びじゃない。

「この土が、私の寿司を支える舞台になるんだ」

ろくろを回しながら、

まだ何も形になっていない器の中に、

すでに自分の握った寿司を盛り付けるイメージが浮かんでいた。

好きの連鎖は止まらない

弟のケンタに「今度は器作り始めた」と言ったら、

「また始まったな〜」

と呆れられたけど、口元は笑っていた。

たぶん、彼も少しワクワクしてるのかもしれない。

こうして、私の「寿司道」は新たなフェーズへ。

ただ握るだけじゃない、魅せる寿司へと進化していく。

気づけば私の週末は、

午前:釣り→昼:捌く→午後:握る→夜:陶芸教室

という謎の修行スケジュールに。

でも、まったく苦じゃなかった。

だって全部、好きでやってることだから。

結びにかえて

最初はただの好奇心だった。

それが気づけばこだわりになり、

そして今は、自分だけの「表現」になっている気がする。

料理、器、空間――

全部がつながって、自分らしい寿司の世界ができていく感覚。

「趣味って、こんなに人生を豊かにするんだな」

そう思いながら、今日も私は器に合う寿司を握る。

そしてまた、次の扉がきっと開く。

この連鎖が終わることは、たぶんない。

それでいいのだ。

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私の趣味のストーリー|fujisoba|note
釣りをきっかけに、気づけば趣味がどんどん広がっていった──その小さな一歩が、まさか仕事につながるなんて。日常から始まるワクワクの趣味ストーリー集です🎣

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